謹賀新年(冬期休暇:~1月3日)

旧年中は大変お世話になりました。

新型コロナウィルスで昨年のお正月には思いもよらぬ一年となりました。今なお厳しい状況で「明けましておめでとうございます」と晴れやかに言いづらい新年の幕開けですが、様々な立場で夫々の営為を持ってこの禍に向かいつつ、様々なことを考える年にもなりました。住宅遺産トラストも、予定していた展覧会、見学会、演奏会の中止が続く中、住宅遺産から皆様へオンラインでつながる試みを始めました。リアルな経験の貴重さを思いつつ、オンラインならではの可能性や愉しみをお伝えできたでしょうか。他方、このパンデミック以前からの継承の課題は立ち止まることなく粛々と進んでおります。「から傘の家」(篠原一男)は海を越えてい移築されることになりました。都心で奇跡のように残っていた「ヴィラ クゥクゥ」(吉阪隆正)や「数江邸」(ヴォーリズ事務所/松ノ井覚治)、緑深い林や里に佇む「森の別荘」(妹島和世)や「三角箱」(宮脇檀)等へのご相談とお問い合わせ… New normal が「家」や「すまい方」への関心を深め、住宅遺産への理解も拡がっていることを実感します。

穏やな新春の陽ざしに良い兆しを想いつつ、皆様のお幸せと世界の安寧を心よりお祈りいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。