※一般社団法人住宅遺産トラスト設立(2013年3月)までには、いくつかのグループによる試みがありました。

上大崎(品川区)にある「新・前川國男自邸」は、木造の「旧・前川國男自邸」が建っていた同じ敷地に、前川夫妻の終の住まいとして設計、1974年に竣工された鉄筋コンクリート造の住宅です。前川は、この自邸に亡くなるまでの12年間、暮らしていました。前川の没後、弟の前川春雄氏(元・日銀総裁)がこの住宅を引き継ぎ、永く日本で暮らす外国人の住まいとして使われてきました。しかし、その後、所有者が代わり、その存続が危ぶまれる事態となりました。現在は、この住宅の価値をこよなく愛する所有者と住まい手を得て存続の危機は一旦免れましたが、広くこの建物の価値を共有し、その将来像を共に築いていくことを目的に、セミナーと見学会を開催しました。

※ 住宅の現在の状況とは異なる場合があります。

第1回 その価値と未来を考える

2010年5月23日
ゲスト: 鈴木博之、横山禎徳
コメンテータ: 長澤甫明、橋本功、木下壽子
司会: 松隈洋
主催: 有限会社コミュニティー・ハウジング
企画協力: 松隈洋、森桜

第2回 文化遺産としてのモダン住宅の未来を考える

2010年10月24日
話し手: 篠原修、木下壽子、松隈洋
主催: 有限会社コミュニティー・ハウジング
企画協力: 松隈洋、森桜