地の家
2024年2月 継承されました
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所在東京都練馬区
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竣工1966年
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設計篠原一男
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構造木造(地下あり)
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施工渡辺建設
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延床面積77.1㎡(地階 25.86㎡ / 1階 51.24㎡)
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敷地面積175.69 ㎡
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竣工時の用途住宅
記録映画の演出家と脚本家のための小さな住宅である。設計は1964年5月から翌年11月、66年11月に工事竣工。私はいままで正方形を中心とした完結形の空間を追ってきたが、この家ではじめて不定形を試みた。同時に、土間の主屋と地中の寝室という〈土〉の主題が重なった。落差を大きくつけて置かれた二つ折れの天井面の下に土の床がある。折れた面を強めるために、天井の半分は黒になり、それに接続している壁は赤になって、そのまま地下に下りる。地下室ではなく、地中の寝室は土間から下りて、南の下の庭にもぐっている。
それにしても、不安形と色彩の難しさに私は驚いた。〈大地の家〉という地中の家の設計案(建築’64・5、近代建築’64・5)の寝室部分だけがここに実現したのであるが、防水防壁には、予想以上の苦労をした。寝室の内装の終了した最近まで夫婦寝室は鉄板貼りの壁面がある中2階にあった。これからも、地下と屋根裏との間と交互に寝室にするのではないかと思う。
(「地の家」 『新建築』 1967年7月号より)

(「地の家」 『新建築』 1967年7月号より)

Courtesy of TARO NASU
写真提供: イシダアーキテクツスタジオ