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土谷邸
2024年3月 継承されました
  • 所在
    神奈川県鎌倉市
  • 竣工
    1923年(大正12年)※正式資料無し
  • 構造
    木造瓦葺2階建
  • 延床面積
    122.3㎡(36.9坪)+倉庫部分9・91㎡
  • 敷地面積
    約392.7㎡(約119坪)
  • 竣工時の用途
    住宅
土谷邸

妙本寺(鎌倉)の総門近くに、シルバー・グレーの尖った屋根を見せる洋館は、大正12年(1923年)4月、日本橋でネクタイ店を営んだ南氏により建てられた。関東大震災に遭ったが、被害はなく、避難所として利用されたという。
昭和13年(1938年)より、三井物産勤務の土谷義一氏の所有となった。妻の恵牟子氏が邸を見つけ、土谷氏の赴任先だったモロッコ生まれの子ども達の為、温暖な鎌倉の地に居を求めた。
石膏で造られた花模様のレリーフを飾った玄関。大きな郵便受け。分厚い木製のドアを開けると、備え付けの小さい長椅子が備え付けられた玄関室。コルクを貼った床、一枚板で作られた欅の階段、居間や階段室に網代天井を設え、鎌倉らしい洋館のたたずまいをみせる。書斎であった一室にある大国主命と因幡の素兎を描いた珍しいステンドグラスは、南氏がベルギーで作らせたと聞く。居間には、義一氏がカサブランカ赴任時に求めたペルシア絨毯が今も大切に敷かれている。

『鎌倉洋館スケッチ貼』(絵と文:はりがいみちこ)より


写真左:玄関内/右:階段室


写真左:1階洋間(書斎)/右:2階洋間

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歴史的・文化的に価値ある住宅を私たちは「住宅遺産」と呼び、その継承を目指します。