「われわれは理想主義者でなければならない – Be idealistic -」
〇会場
粟津邸 AWAZU HOUSE
住所:神奈川県川崎市多摩区南生田1-5 -24
アクセス:小田急線 読売ランド前駅より徒歩約15分 / 生田駅よりタクシー約10分
〇日時
3月1日(金)~3月31日(日)
金・土・日曜のみオープン(計15日間)
11:00~17:00
※イベント開催時は時間が変更になります
〇料金
入場料1,000円
※現金のみ、予約不要
※イベント開催時は別料金
概要:
グラフィックデザイナー・粟津潔の住まいであり仕事場だった「粟津邸」でジョナス・メカス展を開催します。
「なぜこの場所で、この展示を?」と疑問に思われた方もいるかもしれません。しかし粟津邸の周辺には、メカスをめぐる不思議な縁がいくつも渦巻いています。
粟津邸が竣工された1972年、メカスは映画『リトアニアへの旅の追憶』を発表し、その日本版ポスターを手がけたのが粟津潔でした。数年後、粟津邸からアメリカへと発った潔の息子・ケンはニューヨークで『メカスの難民日記』翻訳者の飯村昭子と出会い、現在まで交流を続けています。また『メカスの映画日記』装丁を手がけた編集者・植田実と「粟津邸」設計者の原広司、作品貸し出し元のギャラリー「ときの忘れもの」の間にも、深い交友関係があるといいます。
そして何より、「非力な友人たち」を傷つける相手に徹底的に抗議しながら世界の美しい側面に目を向け続けたジョナス・メカスと、米軍の軍事演習によって漁場を奪われた漁民たちの反対闘争ポスター《海を返せ》でデビューし、常に民衆の側に立たんとした粟津潔の試みからは、遠くない精神性を感じとることができます。
本展では、ジョナス・メカスによる写真、シルクスクリーン作品約15点に加え、粟津潔作品と関連資料を紹介いたします。会期中はイベントも予定しておりますので、この機会にぜひ足をお運びください。
〇イベント
Screening [ 定員各25名、事前予約制 ]
ジョナス・メカス作品を16mmフィルムで上映します。
3月16日(土)『リトアニアへの旅の追憶』1972年 87分
3月17日(日)『いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年』1979年 90分
※各回おひとり2,000円
※両日17:00開場、18:00上映開始。
※共に字幕なし、シナリオ資料を配布いたします。
※上映中、フィルム替えの時間がございますことを予めご了承ください。
ご予約はこちらから:
Live! [ 定員30名、事前予約制 ]
イルマ・オスノがケチュア語で歌う・・・故郷とは、記憶とは、そして「出会い」とは何か。旅をする音楽。『粟津邸からアヤクーチョの 風が吹く』
3月23日(土)14:00スタート(80分)
イルマ・オスノ(歌)+笹久保伸(ギター)
※各回おひとり3,000円
※ライブ実施中、通常料金でのご入場は受け付けておりません。
ご理解いただけますと幸いです。
ご予約はこちらから:
ジョナス・メカス
1922年リトアニア生まれの詩人/映画作家。青年期にソ連、ナチス・ドイツによるリトアニア占領を経験し、弟とウィーンへと向かうも、列車は強制労働収容所へ。1945年3月に収容所を脱走し、難民キャンプを転々とする。1949年、米国へ亡命。言葉の通じないニューヨークで中古のボレックスを購入し、身の回りの人や景色を撮影し始める。映画作品に『ウォールデン』、『リトアニアへの旅の追憶』ほか多数。『ヴィレッジ・ヴォイス』紙での連載や季刊誌『フィルム・カルチャー』の発行を通じて映画にまつわる執筆活動を続け、アンソロジー・フィルム・アーカイヴスを拠点に映画の収集・保存・上映活動にも尽力した。2019年逝去。
粟津潔 (あわづ・きよし)
1929年東京都生まれのグラフィックデザイナー。独学で絵・デザインを学び、1955年、ポスター作品《海を返せ》で日本宣伝美術会賞受賞。戦後日本のグラフィック・ デザインを牽引し、さらに、デザイン、印刷技術によるイメー ジの複製と量産自体を表現として拡張していった。リトアニア生まれの画家ベン・シャーンからの影響を公言。雑誌『デザイン批評』の編集長を務めたほか、数多くの著書を通して自身の考えを社会へ発信し続けた。2009年神奈川県川崎市にて逝去。
・ジョナス・メカス作品は全て販売いたします。
購入希望の方には出品リストをお送りしますので kenawazu@gmail.com までご連絡ください。ご希望の作品をお伺いしたのち、個別に価格をご案内いたします。
・関連イベントの概要など、最新情報は粟津ケンInstagram @ken_soul_ken で発信いたします。
・会場には駐車場はございません。
お車でお越しの方は近隣のパーキングをご活用ください。
・粟津邸にはエレベーターがございません。
恐れ入りますがあらかじめご了承ください。
〇お問合せ先
E-mail: kenawazu@gmail.com
TEL: 090-4754-2254
企画:KEN、k.k.dugong
協力:ときの忘れもの、メカス日本日記の会、コガタ社、住宅遺産トラスト
感謝:飯村昭子、スタジオ35分
デザイン軸原ヨウスケ