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四本柱の家
撮影:牧直視
継承活動中
  • 所在
    横浜市磯子区洋光台
  • 竣工
    1971年(1973年1階ピロティ部分に増築)
  • 設計
    林雅子(林・山田・中原設計同人)
  • 構造
    鉄筋コンクリート造2階建て
  • 施工
    城南佐藤工務店
  • 延床面積
    77.1㎡(約23.4坪) 1階増築部分50.23㎡(15.2坪)
  • 敷地面積
    325.62㎡(98.7坪)
四本柱の家
撮影:牧直視


撮影:牧直視

四本柱の家

林の設計した建築は約200作品に及ぶが、おおよそ設計を始めた1956年から1973年までの第1期時代から、1974年から1980年までの日本建築学会賞を受賞するまでの第2期時代があり、その後1980年以降の3期時代に区分できる。(この区分は構造設計者が異なることによる)
第1期時代は「傾斜地に建つ家」から「海の見える家」までに50作品を設計したが比較的小規模な住宅作品が多く、その中でも代表的な作品としては「海のギャラリー」や「末広がりの家」が上げられるが、どの作品も一貫して構造が明快な「空間の骨格」の明らかな建築を目指し、多くの設計作法を生み出し、林の設計作法がこの時代に確立した。
「4本柱の家」は第1期時代の最後の作品にあたる。(林雅子41歳/1969年設計、1971年完成)。林が常に設計にあたり心がけてきた「ものは少なくことを単純に」を最も明確にした林雅子の代表的な住宅作品である。

「最小限の材料で大きな空間の骨格を覆う。次に、これも最小の道具で生活の用を満たす。この住居でも求められた目標は、実は住居の本質そのものに関わっている。この豊か過ぎる時代に、豊かに生きるためには、常に問題を原点にまで戻して考え直す必要がある。夫婦二人だけの生活であれば、空間は一つだけでよい。空間が十分な大きさをもってさえすれば、今更食寝分離を掲げることもないし、様々の用途別分離は何一つ必要としない。食べたいところで食べ、寝たいところで寝るという原型的な生活に戻して考えることができる。ただ柔らかく大きな空間だけがあればよいわけである。建築の構造部分の全てを消去した一つの空間が用意されることになった。」 (林雅子/建築文化 1972年12月号より)

白井克典/建築家


撮影:牧直視

掲載誌

建築文化1972年12月号
婦人之友1972年12月号
モダンリビング1972年84号
ディテール1973年No36
現代日本建築家全集22(三一書房)現代住宅の設計手法1975年4月
家庭画報外観と間取りの参考書 1977年7月

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