謹賀新年(冬期休暇:~1月3日)

旧年中は大変お世話になりました。

新型コロナウィルスで昨年のお正月には思いもよらぬ一年となりました。今なお厳しい状況で「明けましておめでとうございます」と晴れやかに言いづらい新年の幕開けですが、様々な立場で夫々の営為を持ってこの禍に向かいつつ、様々なことを考える年にもなりました。住宅遺産トラストも、予定していた展覧会、見学会、演奏会の中止が続く中、住宅遺産から皆様へオンラインでつながる試みを始めました。リアルな経験の貴重さを思いつつ、オンラインならではの可能性や愉しみをお伝えできたでしょうか。他方、このパンデミック以前からの継承の課題は立ち止まることなく粛々と進んでおります。「から傘の家」(篠原一男)は海を越えてい移築されることになりました。都心で奇跡のように残っていた「ヴィラ クゥクゥ」(吉阪隆正)や「数江邸」(ヴォーリズ事務所/松ノ井覚治)、緑深い林や里に佇む「森の別荘」(妹島和世)や「三角箱」(宮脇檀)等へのご相談とお問い合わせ… New normal が「家」や「すまい方」への関心を深め、住宅遺産への理解も拡がっていることを実感します。

穏やな新春の陽ざしに良い兆しを想いつつ、皆様のお幸せと世界の安寧を心よりお祈りいたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

10月31日(土)オンライントーク「上原通りの住宅」(篠原一男/1976年)より

第2回目のシリーズ「住宅遺産からの便り」は、篠原一男設計「上原通りの住宅」(1976年竣工)からお届けします。

大きな方杖と柱が住宅の中にそびえ立ち、一見したところでは、暮らしの障りになりそうにも思えるかもしれませんが、そうでもないそうです。まるで民家の大黒柱のように、重要な構造体でありながら、家のシンボルでもありつづけています。

今回は、その「上原通りの住宅」を、伏見唯さんのナビゲートでご覧いただき、施主であったお父様より引き継いだご長男・大辻哲郎さん、篠原一男が教鞭をとった東京工業大学で、篠原一男のアーカイブを管理されている奥山信一先生からお話をうかがいます。

後半は、住宅遺産トラストのメンバーも加わり、「から傘の家」(1961年)と北軽井沢の「谷川さんの住宅」(1974年)の映像もご覧いただき、篠原建築の継承というトークへも進めたいと思います。

■ 開催日:2020年10月31日(土)

■ 時間:午後3時(15時)~午後4時半(16時30分)

■ 会場:上原通りの住宅 (設計:篠原一男/1976年竣工)

■ 参加者:大辻哲郎(「上原通りの住宅」住まい手)

      奥山信一(東京工業大学教授)

      住宅遺産トラスト メンバー

■ ナビゲーター:伏見唯(建築史家・編集者)

■ 参加申込方法 (〆切:10月30日)

・Zoomを利用したオンライントークとなります。

・下記へ、ご氏名、緊急連絡先(携帯電話番号)、ご所属をご記載の上、お申込みください。

<https://forms.gle/zoJmire8irqnwSZw7>
★お申込み確認直後、自動的に参加用のURLをお送りいたしますので、保存をお願いいたします。当日10月31日の午後3時(15:00)に、このURLよりミーティングルームへお入りください。(ミーティングルームは10分前よりオープンいたしております。)

・お申込みの後、確認まで少しお時間をいただくことがあると思いますが、2日以上経っても返信がない場合は、お手数ですが、下記までお問い合わせください。

■参加費:無料 

「投げ銭」のお願い:一口500円から

本シリーズは、皆様に「住宅遺産」の見学や継承のストーリーを楽しんでいただくと共に、貴重な記録となるように考えております。本イベントの継続にご賛同いただける方は、以下の銀行口座より、ご支援いただけましたら幸いです。
三菱東京 UFJ 銀行 自由が丘支店 普通0143389 一般社団法人住宅遺産トラスト

どうぞよろしくお願い致します。

9月12日(土)オンライントーク シリーズ「住宅遺産からの便り」申込〆切:9/12午前0時

※本イベントは、住宅遺産トラスト会員限定としておりましたが、ご希望者多数により、一般の方にもご視聴いただけることにいたしました。よろしかったら、下記アカウントよりお申込みください。

シリーズ 住宅遺産からの便り   vol.1

写真家・ 藤塚光政が語る「住宅遺産を撮る、住まい手を撮る」 

第1回 9月12日(土)午後4時~5時半(16:00~17:30) 

@旧園田高弘邸(吉村順三設計/1955年竣工)

※ 次回は、10月頃、上原通りの住宅(篠原一男設計/1976年竣工)からの予定です。  

ナビゲーターは、『日本の住宅遺産』(2019年刊/世界文化社)の著者である伏見唯さんです。住宅遺産トラストは、2016年より2年間にわたり、伏見さん、写真家・藤塚光政さんと共に、日本中の様々な住宅遺産を巡ってまいりました。このシリーズでは、そうした住宅遺産の室内から、その建築と継承のストーリー、そこにお住まいの方や専門家の声をオンラインでお届けします。トークの終わりには、 住宅遺産トラストのメ ンバーも合流して、皆様と声を交わすオンライン懇親の場も準備しております。お飲み物などをご用意して、カジュアルにご参加ください。

参加申込方法

・参加:無料 

・Zoomを利用したオンライントークとなります。 ・下記メール(本メール)へ、ご氏名、緊急連絡先(携帯電話番号)、HHT会員の方は会員番号をご記載の上、 お申込みください。 hhtonline.series@gmail.com
★お申込み確認後に、参加用のURLをお送りいたします。当日9月12日の午後4時(16:00)に、このURLよりミーティングルームへお入りください。(ミーティングルームは、15:50よりオープンいたしております。)お申込みの後、確認まで少しお時間をいただくことがあると思いますが、2日以上経っても返信がない場合は、お手数ですが、下記までお問い合わせください。・問い合わせ先: hhtonline.series@gmail.com 03-3721-1044(吉見)

数江家住宅:登録有形文化財へ

2016年より継承のご相談をいただいている数江家住宅が、国登録有形文化財へ!
これもかねてより区内の近代住宅調査を続けてこられた大田区文化財課の方、お掃除や見学会を開催されてこられた「数江邸を味わう会」の皆様、その他沢山の協働の賜物です。
これからは、行政の見守りをいただきつつ、継承の実現へ歩みを進めたいと思います。
お掃除会へのご参加、保存・活用へのお知恵など、今後共、様々にご支援をいただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
数江家住宅http://hhtrust.jp/hh/kazue.html

ご案内:2/20-23 旧園田高弘邸 室内楽塾2020

旧園田高弘邸(東京・自由が丘)にて、今年で4年目となる「室内楽塾2020」(共催:一般社団法人ミュージックダイアローグ&住宅遺産トラスト)を開催いたします。ピアニスト園田高弘は、自らの演奏活動の傍ら、終生若い演奏家育成の為に心を尽くし、多くのピアニスト達がこの自由が丘の家から世界へ羽ばたいていきました。そうした遺志を継ぎ、園田が深い信頼を寄せていた大山平一郎氏を塾長として、演奏家を目指す若き音楽家たちが学びを深めていく室内楽塾を実施し、聴講も可能としております。今年は、チェリストの金子鈴太郎氏も講師にお迎えし、最終日には、講師と3日間の学びを終えた塾生たちとのファイナル・コンサートを予定しております。
本塾の聴講期間、登録有形文化財である吉村順三設計の「自由が丘の家」(1955年)も公開いたします。どうぞお越しください。


◎室内楽塾聴講&園田邸見学 2020年2月20日(木)~22日(土)

スケジュール:2/20 (10:00~18:30)、2/21(10:00~18:30)、2/22(11:00~19:00)

◎ファイナルコンサート 2月23日(日) 開演17:00
◎会場 旧園田高弘邸 

◎プログラム

・メンデルスゾーン「ピアノ四重奏曲 第2番 へ短調 作品2」

・ドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲 イ長調 作品81」

・ブラームス「弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18」

◎料金

・聴講および見学(2/20~2/22):一般1000円(1日)、2000円(3日間通し券)、学生および住宅遺産トラスト会員は無料。

・ファイナルコンサート(2/23):一般/学生/住宅遺産トラスト会員 共通 2000円。

◎お申込み先  https://pro.form-mailer.jp/lp/82022fc352611

※住宅遺産トラスト会員の方は、その旨を申込内メッセージにご記載ください。

※詳細は、以下のチラシよりご覧ください。

2020室内楽塾チラシ

謹賀新年2020子年 (冬期休暇:2020年1月5日まで)

旧年中は、大変お世話になりました。

新年にあたり皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

住宅遺産トラストは、お蔭様で、多くの皆様のお力添えをいただき、2013年の発足から、一軒ずつ手探りの継承を繋ぎ、今年は7年目を迎えます。益々多方面からのご相談をいただくと共に、多分野の方とのネットワークも拡がってまいりました。本ホームページでご紹介する住宅遺産の個別の活動に加え、昨年は、世界文化社より『日本の住宅遺産:名作を住み継ぐ』(著:伏見唯、写真:藤塚光政、監修:一般社団法人住宅遺産トラスト)が刊行されました。本書の出版を記念して、本年は展覧会を予定し、住宅遺産に住まわれる方々、ご支援くださる皆様が緩やかに交流できる場を提供できればとも考えております。

皆様のご支援に感謝しつつ、本年も貴重な住宅建築の継承と保全に精進してまいります。どうぞよろしくお願い致します