謹賀新年
旧年中は多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。
皆々様のお力添えにより、昨年もいくつかの貴重な住宅建築を次世代へと引き継ぐお手伝いができました。簡単ではございますが、新年のご挨拶とともに、昨年の活動の進捗をご報告申し上げます。
1.住宅遺産の継承
・川端龍子別邸「青々居」(静岡県修善寺) 住宅遺産トラスト:青々居(川端龍子別邸)新オーナーのもと、川端龍子の意匠を丁寧に維持してこられた川端家の意志を継いで、土屋和男先生(常葉大学教授:登録有形文化財申請時に調査・所見等担当)監修下に、最小限のメンテナンスを施し、保全されていくことになりました。
・「ブルーボックスハウス」(1968年/宮脇檀設計) 住宅遺産トラスト:ブルーボックスハウス宮脇檀建築研究室にて当時担当された椎名英三氏の監修により、竣工時の姿を意識しつつ、現代的な快適性を備えた設備への更新等を行い、5代目となる新オーナーと共に、新たなステージを迎えることになりました。
2.継承活動
継承活動中の「数江家住宅」、「四本柱の家」、「高良邸」におきましては、見学会や茶会など家開きのイベントを通じ、多くの方にその魅力を知っていただきました。
昨秋、解体危機に直面していた中野区の「中西利雄アトリエ」(1948年/山口文象設計)は、移築を前提とした解体をおこない、解体部材とアトリエ内の動産を保管しています。今後、最適な移築先と活用方法の検討を進める予定です。Home | save-atelier-n
継承後の住宅遺産では、改修を終えた「まるひ邸(樋口邸)」の見学会や、「伊藤邸(旧園田高弘邸)」での演奏会など、皆様と直接お目にかかる機会に恵まれました。
昨今は東京圏以外からも、様々なご相談をいただくようになり、活動の場が広がり、関西、東北などへも足を運ぶ機会も増えてまいりました。地域の方との連携の大切さを痛感しています。
3.住宅調査について
かねてより、住宅が危機的な状況に陥る前に対応したいという思いから、現存調査の必要を感じており、一昨年末より行政や大学との協働調査を開始しています。建物調査に留まらず、所有者が直面する課題を浮き彫りにし、官民が連携して解決策を模索する一助としたいと考えております。この調査を基に、行政機関と共に具体的な活用実践にも取り組む予定です。
住宅遺産トラストでは、本年も、所有者様のご相談に応じ、住宅遺産の保全と活用の道を切り拓いてまいる所存です。 引き続き、皆様の温かいご指導とご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
新年にあたり、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和八年 一月
一般社団法人 住宅遺産トラスト


