土浦亀城邸
東京都指定有形文化財
2018年9月 継承されました
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所在東京都品川区
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竣工1935年
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設計土浦亀城
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構造木造(一部RC造)地下1階 地上2階建
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施工秋山組
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延床面積172.72㎡(約52.25坪)
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敷地面積285.98㎡(約86.51坪)
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竣工時の用途住宅
photo: Shimizu Joe
土浦亀城自邸は、1935年に建てられた木造乾式構法によるモダニズムの住宅です。白い箱型の外観、居間を中心とした機能的な平面構成、吹き抜けとスキップフロアによる空間の連続性、天井パネルヒーティング、システムキッチンなど、現在につながる都市住宅の特徴を備えています。戦後、外壁が石綿スレートから竪羽目板張りになるなど一部変更されましたが、ほぼ当初の状態をとどめています。
現存する数少ない国際様式の都市型小住宅として、1995年には東京都有形文化財に指定され、1999年にはdocomomo20選に選ばれました。
土浦亀城は、1920年代にアメリカのフランク・ロイド・ライトのもとで学び、そこで出会ったルドルフ・シンドラー、ヴェルナー・モーザー、リチャード・ノイトラたちからヨーロッパの新しい建築の動向を吸収しました。土浦自邸は、ライト的な空間構成とモダニズムの合理性を日本の風土に合わせて実現した、近代建築史上極めて重要な住宅です。
土浦亀城・信子ご夫妻亡きあと、およそ20年に亘り現所有者がお住まいでしたが、新しい継承者に託したいと望んでおられます。
田中厚子(建築史家)

photo:©Tomoyuki Kusunose